最近は以前より自分で調べやすくなりました。

公的年金シュミレーター

働き方・暮らし方に応じて将来受け取る年金を試算できる厚生労働省のサイトがあります。スマホでQRコードを読み取るとアクセスできます。年金に関するサイトは多くの場合、事前の登録、IDやパスワードが必要となりますが、こちらのサイトでは不要です。海外にいても年金定期便(平成21年/2009年4月から国民年金・厚生年金加入者を対象、誕生月に送付)をお持ちの方はよりスムーズに利用できます。

自分が今後何歳から何歳まで、パート、アルバイト、フルタイムで働くか、働かないかを入力するとその条件で年金はいくらもらえるかの試算がその場でできます。もし条件を変えると年金額が増えるか、減るかは画面上でビジュアル的に表示され、大変簡単で且つ分かりやすいと思います。

厚生労働省「公的年金シュミレーターの特徴」:https://www.mhlw.go.jp/stf/kouteki_nenkin_simulator.html#douga

定番ですが、ねんきんネットも

ねんきんネットって聞いたことがありますか。私が海外で働いていたころ自分の年金を調べようとして大変でした。後で当時のものは「年金個人情報提供サービス」なるものと知りましたが、2011年から日本年金機構により「ねんきんネットサービス」がスタートしています。「ねんきん」がひらがななのは、広く親しみやすくするという意図があるそうです。

しかし海外居住者で日本に住所がない場合、IDとパスワードの取得は手間になります。こちらはマイナンバーカードを使ってログインか、予め手続きをしてIDとパスワードを取得する必要があります。ID発行には基礎年金番号が必要ですが、私を含め、海外居住者で基礎年金番号が「すぐにわかる!」という人は何人いるか。。。IDとパスワードを覚えていても、更に秘密の質問と答えを覚えておく必要があり、忘れしまうと途方にくれます。以下のようなことができます。

・年金額の元となる年金の記録の確認
・現在の年金の見込み額の確認
・条件を変えて見込み額を算出し、それぞれの年金見込み額のグラフによる比較

日本ではマイナンバーカードの普及が2023年4月時点で、およそ8,440万枚が交付され、人口に対する交付率は67%だそうです。ログインで用いることができれば便利ですが、マイナンバーカードを読み取ることができる機種は日本で動作確認が取れている機種に限定され、海外居住者は現地で流通しているスマホを使っている場合が多く、また1つのハードルとなります。でも全く使えないよりはよいですね。

日本年金機構 ねんきんネットログイン:https://www3.idpass-net.nenkin.go.jp/neko/Z01/W_Z0101SCR.do

<11 月30 日(いいみらい)は「年金の日」です!!>  いい未来

年金を含めたデジタル化

上記のマイナンバーカードの普及により、健康保険証の廃止、公的資格の証明をマイナンバーカードに持たせるといった生活の手続きについてデジタル化が強力に推進されています。年金の中でも特に「老齢」の年金に関する請求手続きは今後ねんきんネットから個人が自分で請求する時代が来ます。

私は中国での勤務が長く、鉄道の利用に顔認証が実際に使われていることに衝撃を受けました。日本もそこまで劇的に変わることがないかと思いますが、少しづつデジタル化が進み始めています。

コラム:こんなことがありました!

コラム:日本に国際電話をかける

海外から日本の行政機関に電話をかけるのは大変です。特に私がいた中国では固定電話たるものは既に博物館で見る物のよう。普段はスマホのデジタル回線を利用しますので、電話料金は気になりません。しかし、日本の行政への電話での問い合わせとなれば別です。日本の窓口が空いている時間に国際電話でかけなくてはなりません。料金は気になります。

中国では自動応答でAI活用が進み、簡単な問い合わせに「〇〇でしたら1を、〇〇でしたら2を、・・・それ以外の問い合わせであれば9を、しばらくお待ちください、、、、ただいま電話が大変混雑しています、しばらくたってからおかけ直しください。がチャッ」というようなことは起こりません。私はskypにお金をチャージし海外どこへでも固定電話に電話をしていました!